幸か不幸か,PC-8801mkIIMRが2台。たぶん初期量産機とリビジョンアップ後の二種類です。なせそう思ったかというと。搭載されているBASICのバージョンが明らかに違うからです。後,機体番号も一桁目から明らかに違います。はっきりした違いは以下の通りです。
差異 前期 後期
N-BASIC 1.5 1.8
N88-BASIC V1 1.5 1.7
N88-BASIC V2 2.1 2.2
メインRAM ソケット 直付け
漢字ROM ソケット 直付け
回路修正 一か所 抵抗(プルアップ?) なし
メインボードの番号が違いました。あと,古い方は裏側に追加抵抗が一か所(絶縁ゴムとともに)ありました。

PC-8801mkIIMR (後期)
同じようにSR-30も開けてみましたが,明らかに初期量産機だったようで,表・裏ともジャンパで修正してありました。追加の修正基板(4㎝角)が,拡張スロットの下にありました。明らかにあとから追加(メインボードからジャンパーとましてあるし,ねじ止めで固定)したものがありました。回路の追っかけまではやっておりません。

PC-8801mkIISRのメインボード(部品側)
SRとMRの違いで大きいのは漢字ROMの実装です。SRは別基板で,電源の上に載せてありました。SRは256kbit ROM×2(第一水準)。MRではメインボードに実装。1Mbit ROM×2個(第一,第二水準ごと)。あ,FDDケーブルもSRでは直付け,MRではコネクタで接続していました。
あとびっくりしたのは拡張スロット用のライザーカード。SRではメインボードとはカードエッジコネクタでした。これはmkIIと同様。MR(記憶ではFRも同様)では3列の高密度コネクタになっていました。FH以降も同じ。ASCIIから出版されたMOOKにメインボードの比較写真で見てます。