月別アーカイブ: 2018年10月

そして同一機種を見比べてみて。

幸か不幸か,PC-8801mkIIMRが2台。たぶん初期量産機とリビジョンアップ後の二種類です。なせそう思ったかというと。搭載されているBASICのバージョンが明らかに違うからです。後,機体番号も一桁目から明らかに違います。はっきりした違いは以下の通りです。

差異  前期 後期
N-BASIC 1.5 1.8
N88-BASIC V1 1.5 1.7
N88-BASIC V2 2.1 2.2
メインRAM ソケット 直付け
漢字ROM ソケット 直付け
回路修正 一か所 抵抗(プルアップ?) なし

メインボードの番号が違いました。あと,古い方は裏側に追加抵抗が一か所(絶縁ゴムとともに)ありました。

DSC_0451 1.JPG

PC-8801mkIIMR (後期)

同じようにSR-30も開けてみましたが,明らかに初期量産機だったようで,表・裏ともジャンパで修正してありました。追加の修正基板(4㎝角)が,拡張スロットの下にありました。明らかにあとから追加(メインボードからジャンパーとましてあるし,ねじ止めで固定)したものがありました。回路の追っかけまではやっておりません。

DSC_0456 1.JPG

PC-8801mkIISRのメインボード(部品側)

SRとMRの違いで大きいのは漢字ROMの実装です。SRは別基板で,電源の上に載せてありました。SRは256kbit ROM×2(第一水準)。MRではメインボードに実装。1Mbit ROM×2個(第一,第二水準ごと)。あ,FDDケーブルもSRでは直付け,MRではコネクタで接続していました。

あとびっくりしたのは拡張スロット用のライザーカード。SRではメインボードとはカードエッジコネクタでした。これはmkIIと同様。MR(記憶ではFRも同様)では3列の高密度コネクタになっていました。FH以降も同じ。ASCIIから出版されたMOOKにメインボードの比較写真で見てます。

広告

そしてRetroPCに回帰しつつ。

というほどでもないですが。

収集癖というわけでもない程度に8bitPCを保持してます。

  • PC-8001mkII NEC 1983年発売
  • PC-8801mkIISR model30 1985年発売
  • PC-8801mkIIMR 1985年発売
    FDDブート不可1台,動作品1台
  • MZ-721 SHARP 1982年発売
  • X1TurboZIII SHARP 1988年発売

他にもPC-9821とかもありますが,それはそのうちに。

10年ほど前まではPC-TV455という,RetroPC用CRTディスプレイとしてはマルチでとても使い勝手の良いディスプレイTVが生きていたのですが,今では沈黙しています。2016年に一時期使えましたが再び沈黙しました。

じゃあ今どうしてる?ということですがX1turboZIIIと一緒に落札したCZ-830Dを活用しつつ(15KHz入力,かつ8pinのデジタル対応なので),IIYAMAのMF-8615G(24KHz対応,かつアナログ)という奇跡の組み合わせで利用できています。

とりあえず環境としてはBASIC環境とCP/Mを使えるだけの状況を何とか作ろうかな…っと。しかも全部Zilog Z80A(含互換)機という。6809なんか使ったことがないので全然見通せませんのでそれはそれで仕方がないか。

MZ-721関連の拡張機器なんか,オークションでほぼ出てこないので厳しいですね。他の本体まわりも出尽くしてしまったようで高値のたたき合いになっちゃってますし。PC-8801FH/MH以降のキーボードなんか単体で1万円越が普通ですよ。きびしい。

セルフ開発ソフト系って何年か前まではちょくちょく出ていたのですが,最近では出てこないですね。あるべきところに納まってしまったかも。開発言語とかCP/Mならネットにフリーであるようなのでまだ入手できそうです。